私の愛機「アイピース編」

私の変光星観測は「眼視観測」と呼ばれ、アイピース変光星を観察して目で光度を測るスタイルです。したがってアイピースは望遠鏡本体と同じくらい重要です。
そのアイピースですがサイズもいろいろあり現在は1.25インチのアメリカンサイズと写真の2インチサイズがほとんどです。しばらく前は全部で10本ほどあったアイピースもいくつか売却してしまったため現在使用しているのは写真に写っている4本のみです。
左から順にTeleVueプローセル55mm、TeleVueパンオプティック35mm、TeleVueナグラー22mm、Scientific Explore20mmです。
いずれも2インチサイズで視野が広く、ゆったりとした気分で星見ができますが
極めつけは右端のSE20mmです。見掛け視野がなんと100°もあります。そして重量も約1kg!!広視野のナグラー22mmでさえ、見掛け視野は82°ですからとてつもなく広いことがわかります。
星は日周運動で視野の中を動いていき、追尾しないと視野からはずれてしまうわけですがこれだけ広いと1分前後視野の中に見えておりその間に星の光度を見積もることができます。したがって自動追尾装置などは不要なわけです。
SE20mmを使うと望遠鏡の倍率は約200倍になるわけですが、このような高倍率でも100°の見掛け視野のおかげで楽チンに変光星観測ができます。
このアイピースのすごいところは不活性の窒素ガスが充填されて内部にカビもはえないこと、さらには汚れたら水洗いできてしまうというところでしょうか。
価格的にもTeleVueの同等品の約半額でコストパフォーマンスは高いと思います。
眼視派の方は是非試してもらいたいです。
実はScientific Explore社は「3インチサイズ」のアイピースをまもなく発売されるとのことです。購入するかどうかはまだわかりませんが日を改めて紹介することになるかもしれません。