ALMA・国立天文台チリ観測所

私事で恐縮ですが栃木のローカルな中学から宇都宮市内のU高校へ進学しました。
当時、U高校には既に天文同好会があり、私も早速入部(入会?)しました。
高校1年の秋に文化祭があり、そのとき同好会の先輩から同好会のOBであり、同好会の創始者でもあるH谷川先輩を紹介されました。当時、T大の理学部2年生だったと思います。
その後天文同好会はめでたく天文部に昇格し、私は副部長になりました。しかし高校卒業後は天文とは関係のない地方の国立大学の工学部に進学し、次第に天文熱も冷め、H谷川先輩のことも忘れかけていました。大学院では超電導金属材料の研究をしていましたが就職したのは電機メーカーの半導体工場で、あいかわらず悶々とした日々を過ごしていました。しかし、ここであの「ハレー彗星」がやってきたのです。天文再開!!!早速、給料で20cmシュミカセを購入し「ハレー彗星」を撮影しまくり、その後も三鷹、野辺山、乗鞍と天文台行脚、で、ふと傍らの新聞記事に目をやるとあのH谷川先輩の紹介記事が…ん?「天文学者?」
そうです、あのH谷川先輩はその後も天文の夢を追い続け、とうとう天文学者になっていたのです。今はALMA・国立天文台チリ観測所の所長をやっています。「夢をかなえる」とはこういうことなんでしょうね。優秀な先輩がいて誇らしいです。でも私のことなど覚えてないよな〜。